日帰り肛門手術について
日帰りの手術に対応しております。
お仕事やご家庭の事情でお忙しい方や、入院のためのスケジュールを確保するのが難しい方でも、手術を受けたその日のうちにご帰宅いただけるのが日帰り手術の特徴です。また、経済的な負担を抑えられる点も大きなメリットです。
当日の入浴や激しい運動の禁止などいくつかの注意点はありますが、入院準備が不要で、短い期間で日常生活を取り戻せる手術です。
-
カウンセリング
十分に治療内容をご説明した上で手術の日程などを決めていきます。ご不安な点がありましたら、どのようなことでもご相談ください。
-
手術前
通常通りにご飲食いただけますが、昼食は軽めに済ませてください。
-
手術当日
手術の2時間前に排便を促す座薬をさします。その後、手術開始時間の20~30分前に来院していただきます。局所麻酔や仙骨硬膜外麻酔で痛みを十分に抑えた状態で手術を行います。
手術後は院内のベッドで1~2時間安静に過ごした後、ご帰宅が可能です。また、食事は手術当日から普段通りに召し上がれます。
仙骨硬膜外麻酔とは
仙骨硬膜外麻酔(せんこつこうまくがいますい)とは、お尻の上部にある仙骨の穴(仙骨裂孔)から、脊髄を包む膜の外側にある隙間(硬膜外腔)に麻酔薬を注入する麻酔方法です。肛門周辺の痛みをほぼ感じなくなり、狭い範囲への麻酔で痛みを抑えられます。2~3時間程度で麻酔の効果が切れるため、帰宅が可能ですが、車や自転車などの運転はお控えください。お身体への負担と費用を抑えられる点がメリットです。
痔核(いぼ痔)手術
結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)
一般的な痔核の手術方法です。痔核を外側から切除し、根元の部分を糸で縛って取り除きます。再発率の低い治療法ですが、他の術式と比較して、痛みや出血のリスクが高いとされ、肛門狭窄や一時的な排便障害が起こる可能性があります。
ゴム輪または分離結紮法(ぶんりけっさつほう)
内痔核の根元の部分を輪ゴムや絹糸で縛り、数日間かけて壊死させ、脱落させる治療法です。術後の痛みが強く出ることがあります。
ALTA(アルタ)療法
ALTA(アルタ)療法は、切らずに内痔核を治す治療法です。痔核硬化療法とも呼ばれ、薬剤を痔核内に注射することで痔核を固めて小さくし、症状を改善します。痛みや出血が少なく抑えられることが特徴の一つです。
- 内痔核のみの適応です。
- 妊娠中・授乳中の方、透析を受けられている方、前立腺がんなどで放射線治療の既往をお持ちの方、潰瘍性大腸炎の方、嵌頓痔核の方、全身状態不良の方は、この治療を受けられません。
裂肛(切れ痔/さけ痔) 手術
用手肛門拡張術(ようしゅこうもんかくちょうじゅつ)
慢性裂肛による肛門狭窄に対し、用手的に肛門を拡張する術式です。創を作らない低侵襲な治療法です。
側方内括約筋切開術(そくほうないかつやくきんせっかいじゅつ)
肛門狭窄に対し、肛門内括約筋を側方で直接切開し、狭窄を改善する方法です。過度の切開によりminor incontinenceなどのリスクがあります。
痔ろう(あな痔)手術
切開開放術
瘻管(ろうかん:肛門から皮膚へつながる膿の管)を切開し、開放創とする術式です。再発率の低い治療法ですが、過剰な切開により、肛門機能が低下する可能性があります。
瘻管(ろうかん)くりぬき術
瘻管(ろうかん)をくりぬいて切除する治療法です。括約筋の損傷が少ないため、肛門機能の障害が起こりにくいのが特徴です。ただし、切開開放術に比べると再発しやすいとされています。
シートン法
瘻管(ろうかん)に輪ゴムなどを通して時間をかけて徐々に切開する治療法です。切開開放術と比較して、肛門括約筋の損傷が少ないとされています。定期的に通院して処置を行いますが、切開には数ヶ月かかる場合もあります。処置の直後には痛みや違和感が生じることがあります。
肛門周囲膿瘍治療
切開排膿(せっかいはいのう)
肛門周囲膿瘍により赤く腫れた皮膚を切開することで、溜まった膿を排出する方法です。これにより、感染が落ち着くと徐々に痛みや発熱が治ります。
痔ろうになっている場合は、再発の可能性があるため、処置が必要になる場合があります。
横にスクロールしてご確認ください
| 症状 | 術式 | 1割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|
| 痔核(いぼ痔) | 痔核根治術 | ¥7,000〜¥10,000前後 | ¥20,000〜¥30,000前後 |
| ALTA療法 | ¥8,000前後 | ¥25,000前後 | |
| 裂肛(切れ痔/ |
裂肛根治術 | ¥7,000〜¥10,000前後 | ¥20,000〜¥30,000前後 |
| 痔ろう(あな痔) | 痔ろう根治術(単純) | ¥7,000〜¥10,000前後 | ¥20,000〜¥30,000前後 |
| 肛門 |
肛門 |
¥5,000前後 | ¥20,000前後 |
| 肛門周囲 |
切開排膿 | ¥4,000前後 | ¥12,000前後 |
- 症状や手術の内容、点滴の有無によって費用は変動する場合があります。
- 手術前の検査代が別途発生します。
- 切除した検体に対して病理組織検査を行い、炎症の程度やがん細胞の有無を調べる場合があります。病理組織検査には、医療費3割負担で5,000円前後の費用が別途かかりますのでご了承ください。